【歌詞と和訳と日本語詞】KID/THE PRETENDERS

ザ・プリテンダーズ(The Pretenders) 愛しのキッズ(Kid)

アメリカ出身のクリッシー・ハインドを中心に、イギリスで結成されたロックバンド:プリテンダーズのデビューアルバム「PRETENDERS(邦題:愛しのキッズ)」(1979)に収録。

ザ・スミスのジョニー・マーも影響を受けたというメロディアスなギタープレイと、クリッシー作の切ないメロディが融合した、初期プリテンダーズを語る上で欠かせない名曲となっています。

それでは早速、独自に深読み・構築したストーリーを基にした、和訳と日本語詞をご紹介します!

歌詞と和訳

歌詞の解釈に関しては次項で行いますので、まずは歌詞と和訳をご覧ください。

Kid 
ねぇ
What changed your mood?
何が君の機嫌を損ねたの?
You’ve gone all sad 
君がとても悲しんでいるから
so I feel sad too
その悲しみが私にも連鎖する
I think I know 
分かっているつもりよ
some things we never outgrow
私たちには逃れられない苦しみがあるって事

You think it’s wrong
間違った事だと思っているんだよね
I can tell you do
きっとそうだよね
How can I explain
どう説明したらいいんだろう
When you don’t want me to
そんな事して欲しくないって思われている時って

Kid 
ねぇ
My only kid
君はたったひとりの子なのに
You look so small 
小さくうずくまり
you’ve gone so quiet
何も話してくれなくなった
I know you know what I’m about
君が私の何を知ったのかは分かってる
I won’t deny it
それについて否定はしないよ

But you forgive 
それでも君は許してくれるのね
though you don’t understand
理解はして貰えていないけれど
You’ve turned your head
だから君は顔をそむけながら
You’ve dropped by hand
私の手を振り落とした

All my sorrow, 
その全てが私の悲しみとなり
All my blues
その全てが私の憂うつとなり
All my sorrow
そして全て私の悲しみとなる

Shut the light, 
明かりを消して
go away
出て行って、だなんて
Full of grace, 
君は慈愛に満ちているのに
you cover your face
暗がりに顔を隠してしまうんだね

Kid 
そう
Gracious kid
君は慈悲深い子
Your eyes are blue
憂うつな目をしてるけれど
but you won’t cry
泣いたりしない
I know angry tears are too dear
「怒りの涙」という概念をとても愛しく思っているのに
You won’t let them go 
あなたはその気持ちを表に出さない

和訳解説~歌詞の深読みとストーリー

クイッシー・ハインドは、愛しのキッズの歌詞に関して「売春婦の母親が、それで生計を立てていることが息子にバレてしまい、その事で息子と会話をしようとしているストーリー」と語っています。
何故そんな辛く重たいテーマで(笑)歌詞を書いたのかは分かりませんが、そのテーマを理解して歌詞を読むと、抽象的な表現は少なく、ストレートに母親の感情が表現されている事が分かります(この当時、実生活ではクイッシーに子供はいなかったですが)。
ですので、和訳に関しても、比較的ストーリーが成立しやすいものでした。

※このサイトでは、脈絡を持った和訳となるように、歌詞の裏にある意図を深読みし、ストーリーを構築させる事も目的としています。

まずは、ストーリー構築のポイントとなった、英語詞と日本語訳を解説していきます。

Kid→どストレートですと子供という単語ですが、口語で「ねぇ」という呼びかけでも使用されますので、クイッシーが「息子との会話」をテーマにしている事に鑑みて、呼びかけと解釈しました。

You look so small you’ve gone so quiet→「あなたはとても小さく見える あなたはとても静かになった」と直訳されますので、母親の仕事を知って落ち込んだ息子が、膝をかかえてうずくまったまま、何もしゃべらず黙りこんでしまった、と解釈しました。

I know angry tears are~You won’t let them go →「怒りの涙はあまりにも愛おしいものだ、あなたはそれらを手放さない」と直訳されますので、怒りで涙を流す程に感情的になり、気持ちをぶつけて欲しい、と願っている母親と、そんな感情的な気持ちを解放する事なく、内に秘めたままにしている息子、と解釈しました。

以上の通り、そんなに深読みする必要がない位に(笑)、歌詞全体を通してストレートな表現がなされています。
生計を立てるために売春婦となった母親が、その事を知った息子に対し、言い訳はしないので素直に気持ちをぶつけて欲しいと願う想い。
その収入に支えられて生活している息子が、自分のためだと一定の理解を示そうとしますが、心の内では許せないでいるという葛藤。
果たして、近しい内容で歌詞が書かれた日本のロックって、あるのでしょうかね(笑)。

日本語詞を考え、歌ってみました

acocatriがいるアマチュアバンドマン界隈では、洋楽に自身で書いた日本語詞を乗せて、レパートリーとして歌っているミュージシャンが結構います。

そんな訳で今回、前項の和訳やストーリーを基に、自分の解釈で「KID」のメロディに乗る日本語詞を考えて、それを歌ってみました。

もし、この日本語詞を自分もライブで歌いたい!なんて方がいらっしゃったら、是非ご活用頂きたいです!

君の目が
悲しそう
理由はきっと
知られてしまった
秘め事

君を理由にして
繰り返してきた
そんな説明
出来そうにない

君はただ
沈黙して
閉ざした
そう気付き
君に口を開いた

大人になろうと
憐れみ見せ
矛盾と知り
手を離した

その君を見て
身体中が
涙に濡れる

光が無い
近づけない
君は
君を閉ざす

全ては
君なりの
深い愛
だけど感情的になって
泣き叫んでもいいよ

いいよ
いいよ

まとめ

いかがだったでしょうか?イマイチ内容が理解出来ない洋楽の歌詞も、意味の繋がる解釈を取り入れストーリーを構築する事で、脈絡のある和訳が成立する事を、ご実感頂けたのではないでしょうか。

ストーリーを踏まえて書いた日本語詞も、和訳と読み比べてみると面白いですよ。是非やってみて下さい!

acocatri(アコカトリ)の音源があります。
歌詞に関して、このような解釈をする人間が、自分の音楽の中でどんな歌詞を書いているのか、是非、聴いてみて下さい!

音楽配信サービスのサイトはこちら

2ndミニアルバム「真鼓動」
https://linkco.re/SSGAf99a

1stミニアルバム「世界」
https://linkco.re/TRfAUYQ0

YouTubeでも視聴出来ます

「真鼓動」

「世界」

 

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