ザ・ヴァーヴ(The Verve) ビター スウィート シンフォニー(Bitter Sweet Symphony)
言わずと知れたヴァーヴ最大のヒット曲で、全英チャート12週連続1位・全世界1,000万枚以上の売り上げを記録した3rdアルバム「URBAN HYMNS」(1997)からのリード・シングル。
ローリング・ストーンズとの著作権問題があったりしましたが(2019年に無事リチャードへ権利が戻りました)、オアシスのリアム・ギャラガーが30回連続で聴いたというエピーソードや、ノエル・ギャラガーをはじめ、ビヨンセ・マドンナなどからカヴァーされたりするなど、ミュージシャンからも高い支持を得ている名曲です。
それでは早速、独自に深読み・構築したストーリーを基にした、和訳と日本語詞をご紹介します!
歌詞と和訳
歌詞の解釈に関しては次項で行いますので、まずは歌詞と和訳をご覧ください。
‘Cause it’s a bitter sweet symphony, that’s life
ほろ苦いシンフォニーだからな、この人生は
Trying to make ends meet,
生きるために稼がなきゃ、と
you’re a slave to money then you die
金に縛られ、やがて死にゆく
I’ll take you down the only road I’ve ever been down
俺がこれまで歩んだ唯一の道へ、お前を連れて行こう
You know the one that takes you to the places
そこがどこに繋がっているかはお前も知っているはずさ
Where all the veins meet, yeah
そこは全ての道が集まる終着点だからな
No change, I can change,
変わらない事を俺は変えられる
I can change, I can change
俺は変われる 俺は変われるんだ
But I’m here in my mould
けれど俺は自分に課せられた型にはめられたまま
I am here in my mould
「金に縛られ死にゆく」型のまま
But I’m a million different people from one day to the next
オレは日々100万通りの違った人格になれるのに
I can’t change my mould
自分の型は変えられない
No, no, no, no, no, no, no
ダメだ、ダメだ…
Have you ever been down?
お前は落ち込んだ事あるか?
Well I’ve never prayed, but tonight I’m on my knees, yeah
俺は祈りを捧げる事なんて無かったんだが、今夜はひざまずいてみるよ
I need to hear some sounds that recognize the pain in me, yeah
俺のこの痛みを受け入れてくれる音が聴きたいんだ
I let the melody shine, let it cleanse my mind, I feel free now
メロディを輝かせてみせるから、心を浄化させてくれ すると自由を感じるはずだ
But the airwaves are clean and there’s nobody singing to me now
けれど、どの媒体もメロディを響かせない 誰も俺のためには歌ってくれない
No change, I can change,
変わらない事を俺は変えられる
I can change, I can change
俺は変われる 俺は変われるんだ
But I’m here in my mould
けれど俺は自分に課せられた型にはめられたまま
I am here in my mould
「金に縛られ死にゆく」型のまま
And I’m a million different people from one day to the next
オレは日々100万通りの違った人格になれるのに
I can’t change my mould
自分の型は変えられない
No, no, no, no, no
ダメだ、ダメだ…
Have you ever been down?
お前は落ち込んだ事あるか?
I can’t change
俺は変わらない
I can’t change
俺は変われないんだ
‘Cause it’s a bitter sweet symphony, that’s life
ほろ苦いシンフォニーだからな、この人生は
Trying to make ends meet
生きるために稼がなきゃ、と
Trying to find some money, then you die
金探しに奔走して、やがて死にゆく
I’ll take you down the only road I’ve ever been down
俺がこれまで歩んだ唯一の道へ、お前を連れて行こう
You know the one that takes you to the places
そこがどこに繋がっているかはお前も知っているはずさ
Where all the veins meet, yeah
そこは全ての道が集まる終着点だからな
You know I can change, I can change,
分かるだろ、俺は変われる 俺は変われるんだ
I can change, I can change
俺は変われる 俺は変われるんだ
But I’m here in my mould
けれど俺は自分に課せられた型にはめられたまま
I am here in my mould
「金に縛られ死にゆく」型のまま
And I’m a million different people from one day to the next
オレは日々100万通りの違った人格になれるのに
I can’t change my mould, no, no, no, no, no
自分の型は変えられない、ダメだ…
I can’t change my mould, no, no, no, no, no
自分の型は変えられない、ダメだ…
I can’t change my mould, no, no, no, no, no
自分の型は変えられない、ダメだ…
You’ve gotta,
やっちまおう
sex and violence, melody and silence
セックスと暴力、メロディと沈黙
Gotta, sex and violence, melody and silence
やっちまおう、セックスと暴力、メロディと沈黙
I’ll take you down the only road I’ve ever been down
俺がこれまで歩んだ唯一の道へ、お前を連れて行こう
Gotta, sex and violence, melody and silence
やっちまおう、セックスと暴力、メロディと沈黙
I’ll take you down the only road I’ve ever been down
俺がこれまで歩んだ唯一の道へ、お前を連れて行こう
Gotta, sex and violence, melody and silence
やっちまおう、セックスと暴力、メロディと沈黙
Been down
落ち込んでるんだ
Ever been down
落ち込んでいたんだ
Ever been down
落ち込んでいたんだ
Ever been down
落ち込んでいたんだ
Ever been down
落ち込んでいたんだ
Have you ever been down?
お前は落ち込んだ事あるか?
Have you ever been down?
お前は落ち込んだ事あるか?
Have you ever been down?
お前は落ち込んだ事あるか?
和訳解説~歌詞の深読みとストーリー
2008年のグラストンベリー・フェスティバルに出演した際、MCでリチャードは「人生は闘いだ。月曜の朝は、多くの人にとって、軽蔑するような仕事、軽蔑するような上司の下で働くことの苦しみかもしれない。金の奴隷になり、そして死ぬ。」と語った後、この曲を演奏したそうです。
抽象的な表現も使われている歌詞ですが、この発言に鑑みて解釈を行うと、モヤモヤが晴れていくかの如く(笑)、具体的な意味が見えてくるから不思議です。
※このサイトでは、脈絡を持った和訳となるように、歌詞の裏にある意図を深読みし、ストーリーを構築させる事も目的としています。
まずは、ストーリー構築のポイントとなった、英語詞と日本語訳を解説していきます。
・Trying to make ends meet, you’re a slave to money then you die→「生活費をやりくりしようとして、金の奴隷になったら死ぬだけだ」と直訳出来ます。ここはまさに先ほどのリチャードの言葉にある通りでしたので、「生活費のやりくり=生きるための手段」と解釈しました。
・You know the one that takes~Where all the veins meet, yeah→「その場所に連れて行ってくれる事をあなたは知っている、すべての静脈が集まる場所」と直訳されますが、かなり抽象的な表現ですよね。ここも前述のリチャード発言から、酸素や栄養素が豊富な血液が通る動脈に対し、二酸化炭素や老廃物などを回収した血液を通す事もあり、「静脈=折り返しを過ぎた人生を、終わりへと導く道」と捉え、その脈絡で「その場所=死」と捉えました。これらから、前段の「I’ll take you down~」も含め、「俺の人生という道程は、お前や全ての人々の人生同様、最後は死という場所に行き着く」と解釈しました。
・But I’m here in my mould→「でも、私は自分の型にはまったままここにいる」と直訳出来ますので、「型=金の奴隷となり死にゆく事」と捉え、次段以降の解釈へと繋げています。
・I need to hear some sounds that recognize the pain in me, yeah→「私の中の痛みを認識する音を聞く必要があるんだ」と直訳出来ます。前段で祈りを捧げている姿を表現している事に鑑みて、「痛みを認識する=神に痛みを受け入れて貰う」と解釈しました。
・But the airwaves are clean→「しかし、電波はきれいだ」と直訳されます。前段でメロディを欲していると訴えている事から、「電波がきれい=あらゆる放送局からメロディが聴こえてこない」と解釈しました。
リチャードは、11歳の時に脳血栓で父を突然亡くし、その後、母親は再婚しましたが、アシュクロフト家はかなり貧しかったようで、生活するだけで苦労が多かったと語っています。幼い頃から音楽に興味を持っていたリチャードですが、レコードを買う余裕はなかったとの事で、「生きるために金の奴隷になる」「どこからもメロディが聴こえない」など、幼いころの経験が大きくこの歌詞に影響しているのが分かりますよね。
日本語詞を考え、歌ってみました
acocatriがいるアマチュアバンドマン界隈では、洋楽に自身で書いた日本語詞を乗せて、レパートリーとして歌っているミュージシャンが結構います。
そんな訳で今回、前項の和訳やストーリーを基に、自分の解釈で「Bitter Sweet Symphony」のメロディに乗る日本語詞を考えて、それを歌ってみました。
もし、この日本語詞を自分もライブで歌いたい!なんて方がいらっしゃったら、是非ご活用頂きたいです!
手にして失う事を
繰り返すだけ
それが僕らの終着点と知った
違う道を歩み
辿り着く同じ場所
変わる意志と
変われる僕を
見つめている
変われない僕
憧れを憧れのままにして
夜が来て
今日も自分を嫌った
僕を変えてくれ
今夜、神に頼ってみたいんだ
今の僕にそっと寄り添って欲しいんだ
けれど僕を自由にするメロディが
誰からもどこからも聴こえてこない
変わる意志と
変われる僕を
見つめている
変われない僕
憧れを憧れのままにして
夜が来て
今日も自分を嫌った
僕を変えてくれ
変われないんだ
苦くて甘い人生の果て
手にして失う事を
繰り返すだけ
それが僕らの終着点と知った
違う道を歩み
辿り着く同じ場所
変わりたい意志と
変われるはずの僕を
見つめている
変われない僕
憧れを憧れのままにして
夜が来て 今日も自分を嫌った
夜が来て 今日も自分を嫌った
夜が来て 今日も自分を嫌った
欲しいよ
欲望と静寂とメロディを
欲望と静寂とメロディを
欲望と静寂とメロディを
それが僕らの終着点と知った
それが僕らの終着点と知った
知った
知ったんだ
知ったんだ
知ったんだ
知ったんだ
僕を変えてくれ
僕を変えてくれ
僕を変えてくれ
まとめ
いかがだったでしょうか?イマイチ内容が理解出来ない洋楽の歌詞も、意味の繋がる解釈を取り入れストーリーを構築する事で、脈絡のある和訳が成立する事を、ご実感頂けたのではないでしょうか。
ストーリーを踏まえて書いた日本語詞も、和訳と読み比べてみると面白いですよ。是非やってみて下さい!
acocatri(アコカトリ)の音源があります。
歌詞に関して、このような解釈をする人間が、自分の音楽の中でどんな歌詞を書いているのか、是非、聴いてみて下さい!
音楽配信サービスのサイトはこちら
2ndミニアルバム「真鼓動」
https://linkco.re/SSGAf99a
1stミニアルバム「世界」
https://linkco.re/TRfAUYQ0
YouTubeでも視聴出来ます
「真鼓動」
「世界」