ピクシーズ (Pixies) ヒア カムズ ユア マン(Here Comes Your Man)
90年代のオルタナティブロックに多大な影響を与えたピクシーズの、2枚目のフルアルバム「Doolittle」(1989)に収録。
ブラック・フランシスは、14~15歳の頃にこの曲を書いており、ファーストアルバム時にもデモ音源は作られましたが、商業的過ぎるとの理由で収録は却下されたそうです。
ビルボードのモダン・ロック・トラックス・チャートで最高位3位、ローリング・ストーン誌の「The 10 Best Pixies Songs」読者投票で第6位を記録した、ファンの間でも特に人気の高い楽曲です。
それでは早速、独自に深読み・構築したストーリーを基にした、和訳と日本語詞をご紹介します!
歌詞と和訳
歌詞の解釈に関しては次項で行いますので、まずは歌詞と和訳をご覧ください。
Outside there’s a box car waiting
外には貨物列車が待機している
Outside the family stew
外で家族がシチューを囲む
Out by the fire breathing
焚火の周りで呼吸をしながら
Outside we wait ‘til face turns blue
顔色が悪くなるまで外で待つ
I know the nervous walking
そわそわ歩いてるって分かってる
I know the dirty beard hangs
汚れた髭が垂れ下がっているのも分かってる
Out by the box car waiting
貨物列車のそばで待っている
Take me away to nowhere plains
僕をどこにもない場所へ連れて行って
There is a wait so long (so long, so long)
こんなにも長い間待つなんて(とても長い間)
You’ll never wait so long
君はこんなに長くは待てないだろう
Here comes your man
待ち人が来たよ
Here comes your man
待ち人が来たよ
Here comes your man
待ち人が来たよ
Big shake on the box car moving
貨物列車が走りながら激しく揺れる
Big shake to the land that’s falling down
崩れ落ちる大地が激しく揺れる
Is a wind makes a palm stop blowing
風が吹いてヤシの木の揺れを止める
A big, big stone fall and break my crown
あまりに大きな岩石が落ちて僕の王冠を壊した
There is a wait so long (so long, so long)
こんなにも長い間待つなんて(とても長い間)
You’ll never wait so long
君はこんなに長くは待てないだろう
Here comes your man
待ち人が来たよ
Here comes your man
待ち人が来たよ
Here comes your man
待ち人が来たよ
Here comes your man
待ち人が来たよ
There is a wait so long (so long, so long)
こんなにも長い間待つなんて(とても長い間)
You’ll never wait so long
君はこんなに長くは待てないだろう
Here comes your man
待ち人が来たよ
Here comes your man
待ち人が来たよ
Here comes your man
待ち人が来たよ
Here comes your man
待ち人が来たよ
Here comes your man
待ち人が来たよ
Here comes your man
待ち人が来たよ
Here comes your man
待ち人が来たよ
Here comes your man
待ち人が来たよ
Here comes your man
待ち人が来たよ
Here comes your man
待ち人が来たよ
Here comes your man
待ち人が来たよ
Here comes your man
待ち人が来たよ
Here comes your man
待ち人が来たよ
和訳解説~歌詞の深読みとストーリー
この楽曲の歌詞に関して、ラブソングだったりドラッグの取引について書かれた等の噂がありますが、ブラック・フランシスは「カリフォルニアの地震で、列車の移動中に死んでしまったwino(ワイン中毒者)やhobo(列車を無賃乗車して移動していた失業者)について書かれたもの」とインタビューで語っています。
カリフォルニアで育った際に経験した、小さな地震がインスピレーションになったようです。
そういう訳で今回の和訳は、このブラック・フランシスの証言を基に解釈を行っています。
※このサイトでは、脈絡を持った和訳となるように、歌詞の裏にある意図を深読みし、ストーリーを構築させる事も目的としています。
まずは、ストーリー構築のポイントとなった、英語詞と日本語訳を解説していきます。
貨物列車のそばで、家が無いwinoやhoboが、焚火を囲んだり息を吐いて手を温めたりしながら、寒空の中で出発を待っている描写と捉えました。
顔色が悪くなるまで待っているという事で、心身ともに極限状態に近い様子である事を示唆しているように感じます。
・I know the nervous walking~Take me away to nowhere plains→「私はそわそわした歩き方を知っている 汚れた髭が垂れているのを知っている 貨物車が待っている事により 私をどこにもない平原に連れて行って」と直訳されます。
無賃乗車する際の挙動や、ホームレスの身なりをした主人公が、それでも新天地への憧れや希望を持ち続けている様子の描写、という捉え方をしました。
・There is a wait so long~Here comes your man→「とてつもなく長い待ち時間がある あなたはそんなに長く待てないだろう あなたの男がやって来る」と直訳されます。
顔色が悪くなるまで待っていたのは、出発時間ではなく待ち人だった、という事が分かります。
待たせている相手に、君ならこんなに我慢強く待てないだろう、と皮肉を言いつつ、相手が来るまで待っていた、という描写と捉えました。
・Big shake on the box car moving~A big, big stone fall and break my crown→「動いている貨物車で大きな揺れ 崩れ落ちる大地に大きな揺れ 風が吹いて、ヤシの木の揺れをやめさせる 大きな、大きな岩が落ちて私の王冠を壊す」と直訳されます。
インタビューにあった、地震による悲劇の描写と捉えました。
ファーストアルバムへの収録が見送られたこの楽曲は、セカンドアルバムのプロデューサーに気に入られ、無事に日の目を見る事になりました。
レッチリのアンダー ザ ブリッジも同様に、プロデューサー判断で収録される事になったものですよね。やっぱりプロデューサーの先見の明ってスゴいんですね…。
日本語詞を考え、歌ってみました
acocatriがいるアマチュアバンドマン界隈では、洋楽に自身で書いた日本語詞を乗せて、レパートリーとして歌っているミュージシャンが結構います。
そんな訳で今回、前項の和訳やストーリーを基に、自分の解釈で「Here Comes Your Man」のメロディに乗る日本語詞を考えて、それを歌ってみました。
もし、この日本語詞を自分もライブで歌いたい!なんて方がいらっしゃったら、是非ご活用頂きたいです!
列車の横に身を潜め
粗末な火で暖を取って
時が来るのを待っている
僕はいつも不安定で
身なりになんか無頓着で
でもどこかに行きたくなって
出発の時を待っている
君を待っている
今日が終わっても
安心したよ
来てくれて
出発しよう
レールが大きく揺らいで
足元の亀裂に吞まれた
揺れる僕は揺れる君が
スローモーションに見えたんだ
君を待っている
今日で終わっても
安心したよ
君と僕で
ここに来たよ
永遠にね
君を待っている
今日で終わるから
安心したよ
君と僕で
ここに来たよ
永遠にね
安心したよ
君と僕で
ここに来たよ
永遠にね
安心したよ
君と僕で
ここに来たよ
永遠にね
永遠だね
まとめ
いかがだったでしょうか?イマイチ内容が理解出来ない洋楽の歌詞も、意味の繋がる解釈を取り入れストーリーを構築する事で、脈絡のある和訳が成立する事を、ご実感頂けたのではないでしょうか。
ストーリーを踏まえて書いた日本語詞も、和訳と読み比べてみると面白いですよ。是非やってみて下さい!
acocatri(アコカトリ)の音源があります。
歌詞に関して、このような解釈をする人間が、自分の音楽の中でどんな歌詞を書いているのか、是非、聴いてみて下さい!
音楽配信サービスのサイトはこちら
2ndミニアルバム「真鼓動」
https://linkco.re/SSGAf99a
1stミニアルバム「世界」
https://linkco.re/TRfAUYQ0
YouTubeでも視聴出来ます
「真鼓動」
「世界」