スクイーズ(Squeeze) レヴュー(Revue)
クリス・ディフォードとグレン・ティルブルックを中心に、1974年に結成されたブリティッシュ・ポップロックバンドが、2枚目のアルバムとしてリリースした「COOL for CATS」(1979)に収録。
アルバムは、イギリスアルバムチャートで45位を記録し、シルバーディスクを獲得するヒット作となりました。
バンド自体は解散・再結成、メンバー脱退・加入を繰り返していて、結成メンバーには、ソロアーティストとしてはもちろん司会者としても有名なジュールズ・ホランドがいました。
それでは早速、独自に深読み・構築したストーリーを基にした、和訳と日本語詞をご紹介します!
歌詞と和訳
歌詞の解釈に関しては次項で行いますので、まずは歌詞と和訳をご覧ください。
You make-believe celebrities
架空のセレブの皆様を演じるアナタが
Taking bows in front of me
ボクの目の前で深々と頭を下げている
In your dickey-bow ties
蝶ネクタイをつけて
In your dickey-bow ties
蝶ネクタイを締めて
Pick your nose beside the stage
舞台脇では鼻をほじってるくせ
Jesus christ has come of age
イエス・キリストが成人したって
So you’ve had a good cry
アナタは大泣きしてみせるんだ
So you’ve had a good cry
アナタは思う存分泣いてみせるんだ
Reach out there’s people in the stalls
手を伸ばせば、そこには観客席を埋める人々
A blackpool season isn’t very small
ブラックプールでの興行シーズンも侮れない
Reading commercials on TV
テレビでコマーシャルを読む仕事だって
Is just as good as a bad page 3 review
ひどい三面記事の批評と同じくらい良いものだ
We all know it’s so hard for you
みんな知っているよ、あなたがそれほどに大変なんだって
Revue
演劇だからね
We all know it’s so hard for you
みんな知っているよ、あなたがそれほどに大変なんだって
In the dressing room you find
アナタが楽屋で見つけた
Telegrams with good luck lines
電報には幸運を祈る文章が書いてある
So nice to be known
有名っていいもんだね
So nice to be known
有名って素晴らしいね
The curtain falls so that’s the end
幕が下りたら、その時点で終了
You hit the bottle once again
アナタはまた酒瓶に手を伸ばす
So you’ve had a good crowd
たくさんの観客が来てくれたしね
So you’re one of the crowd
アナタも観客のひとりに戻ったしね
Reach out there’s people in the stalls
手を伸ばせば、そこには観客席を埋める人々
A blackpool season isn’t very small
ブラックプールでの興行シーズンも侮れない
Reading commercials on TV
テレビでコマーシャルを読む仕事だって
Is just as good as a bad page 3 review
ひどい三面記事の批評と同じくらい良いものだ
We all know it’s so hard for you
みんな知っているよ、あなたがそれほどに大変なんだって
Revue
演劇だからね
We all know it’s so hard for you
みんな知っているよ、あなたがそれほどに大変なんだって
Revue
演劇だからね
We all know it’s so hard for you
みんな知っているよ、あなたがそれほどに大変なんだって
Revue
演劇だからね
We all know it’s so hard for you
みんな知っているよ、あなたがそれほどに大変なんだって
和訳解説~歌詞の深読みとストーリー
このアルバムには、全英シングルチャート2位を記録した「Up the Junction」という代表曲に加え、その他3曲のシングルカット曲があります。
この「REVUE」はシングルカットされた曲ではありませんので、代表曲のように文献が海外サイトでもほぼ見当たらず(笑)、本人達が歌詞に込めた意味や背景が全く分かりません(笑)。
ので、今回は自力で何とか頑張ってみます(笑)!
※このサイトでは、脈絡を持った和訳となるように、歌詞の裏にある意図を深読みし、ストーリーを構築させる事も目的としています。
まずは、ストーリー構築のポイントとなった、英語詞と日本語訳を解説していきます。
海外サイトの文献で唯一、この歌詞について「セレブ文化と舞台芸術業界への風刺が『REVUE』には書かれている」と説明しているサイトがありました。
それに鑑みて、セレブを模したフォーマルな出で立ちの役者が、最後には一般人の観客に頭を下げて挨拶するんだから滑稽だ、と皮肉っていると解釈しました。
・Pick your nose beside the stage~So you’ve had a good cry→「舞台脇で鼻をほじる イエス・キリストも成人した それであなたは思う存分泣いた それであなたは思う存分泣いた」と直訳されます。
前段の続きで、こちらも舞台への揶揄と捉え、舞台裏では素行の悪い役者が、いざ人前に出ると、重要な出来事に対して自己陶酔して大げさに泣いてみせるのだ、という表裏がある事への批判と解釈しました。
・In the dressing room you find~So nice to be known→「あなたが楽屋で見つける 幸運を祈る言葉が書かれた電報 知られているって素晴らしい 知られているって素晴らしい」と直訳されます。
有名になりチヤホヤされる事ってステキですね、という強烈な皮肉を込めた歌詞と解釈しました。
・The curtain falls so that’s the end~So you’re one of the crowd→「幕が下りたらそれでおしまい あなたは再び酒に手を出す だから観客の入りは良かった だからあなたも群衆の一人になる」と直訳されます。
動員した観客数によって己の価値が決まる舞台俳優は、幕が下りたら一般人に戻り、プレッシャーを忘れるように酒に溺れる、という華やかさと現実の厳しさを描写していると解釈しました。
・Reach out there’s people in the stalls~Is just as good as a bad page 3 review→「手を伸ばせ、客席には人がいる ブラックプールのシーズンは決して小さくない テレビのコマーシャルを読むことは ひどい三面記事のレビューと同じくらい良い」と直訳されます。
2回出てくるこちらのブリッジ部分では、芸術性やプライドよりも、収入を得る仕事を優先して断らないという、芸能の仕事のありかたを描写し、それを皮肉っていると捉えました。
・We all know it’s so hard for you~Revue→「あなたがどれだけ大変かみんな知っている レヴュー」と直訳されます。
「Revue」は大衆娯楽演芸の事で、俳優が自分の仕事の大変さを主張するが、周りから見れば誇張した主張に思われ、「みんな知っている」という表現で、その自己憐憫には共感していないと宣言していると捉えました。
非常にイギリスっぽい、ブラックユーモアにあふれた内容ですよね。
表面的に華やかであればあるほど苦い現実があり、演技で自己陶酔は出来るが舞台を終える度にプレッシャーにさいなまれるという、芸能の世界の虚無感を皮肉たっぷりに表現する事で、芸能人が自己陶酔的に感じている「自分が特別であるが故の苦悩」は、実は特別でも何でもなく、そんなもの誰だって等しく抱えているんだ、と言いたかったのかなと感じました。
日本語詞を考え、歌ってみました
acocatriがいるアマチュアバンドマン界隈では、洋楽に自身で書いた日本語詞を乗せて、レパートリーとして歌っているミュージシャンが結構います。
そんな訳で今回、前項の和訳やストーリーを基に、自分の解釈で「REVUE」のメロディに乗る日本語詞を考えて、それを歌ってみました。
もし、この日本語詞を自分もライブで歌いたい!なんて方がいらっしゃったら、是非ご活用頂きたいです!
演じるのが仕事で
その象徴で
蝶ネクタイをつけた
本当は野蛮なくせ
世界中が祈る場面で
大げさに泣いて
陶酔してみせた
観客席の眼差しが
ヘタな欲望を芽生えさせた
陳腐な事だって
成功の証にすればいい
レヴュー
その舞台を乗りこなす
レヴュー
君は主演にふさわしい
演じている君にしか
聞こえてこない声援が
ますます君を
狂わせる
衣装を脱いでしまえば
ただの街行く人と化す
そういう日々だから
媚薬に頼りきり
観客席の眼差しが
ヘタな欲望を芽生えさせた
陳腐な事だって
成功の証にすればいい
レヴュー
その舞台を乗りこなす
レヴュー
君は主演にふさわしい
レヴュー
その舞台を乗りこなす
レヴュー
君は主演にふさわしい
まとめ
いかがだったでしょうか?イマイチ内容が理解出来ない洋楽の歌詞も、意味の繋がる解釈を取り入れストーリーを構築する事で、脈絡のある和訳が成立する事を、ご実感頂けたのではないでしょうか。
ストーリーを踏まえて書いた日本語詞も、和訳と読み比べてみると面白いですよ。是非やってみて下さい!
acocatri(アコカトリ)の音源があります。
歌詞に関して、このような解釈をする人間が、自分の音楽の中でどんな歌詞を書いているのか、是非、聴いてみて下さい!
音楽配信サービスのサイトはこちら
2ndミニアルバム「真鼓動」
https://linkco.re/SSGAf99a
1stミニアルバム「世界」
https://linkco.re/TRfAUYQ0
YouTubeでも視聴出来ます
「真鼓動」
「世界」