【歌詞と和訳と日本語詞】STARMAN/DAVID BOWIE

デヴィッド・ボウイ (David Bowie) スターマン(Starman)

ボウイ不滅の金字塔アルバム「ZIGGY STARDUST」(1972)に収録された、このアルバム用として最後に書かれた楽曲。
完成したアルバムを聴いたレコード会社から、「シングルに出来る曲がない」と指摘された事を受け、その1か月後に制作。
結果、1969年の「space oddity」以来、3年ぶりのイギリスでのヒット曲となりました。

イギリスの「トップ・オブ・ザ・ポップス」でのこの曲のパフォーマンスは伝説と言われており、ボウイをスターダムに押し上げただけではなく、次世代のイギリスのミュージシャンにも多大な影響を与えました。

それでは早速、独自に深読み・構築したストーリーを基にした、和訳と日本語詞をご紹介します!

歌詞と和訳

歌詞の解釈に関しては次項で行いますので、まずは歌詞と和訳をご覧ください。

Didn’t know what time it was, the lights were low
何時だったのかは知らないが、明かりはわずかだった
I leaned back on my radio
僕はラジオの音に身を任せた
Some cat was layin’ down some rock ‘n’ roll
誰かがロックンロールを演奏していたよ
”Lotta soul”, he said
「魂込めてるね」って彼は言ったんだ

Then the loud sound did seem to fade
すると、大音量がだんだんと消えるように小さくなり
Came back like a slow voice on a wave of phase
戻ってきた音は、位相の波に乗ったようなゆっくりとした声
That weren’t no DJ, that was hazy cosmic jive
あれはDJの声じゃなく、ぼやけた宇宙からのジャイブ音楽だったんだ

There’s a Starman waiting in the sky
空にはスターマンが待っていて
He’d like to come and meet us
彼は僕たちに会いに来たがっているようだ
But he thinks he’d blow our minds
ただ、自分は我々の理解を超える存在かもしれないと心配していた
There’s a Starman waiting in the sky
空にはスターマンが待っていて
He’s told us not to blow it
僕たちにこの機会を無駄にしないよう言ってきた
‘Cause he knows it’s all worthwhile, he told me
なぜなら、彼はそれら全てに価値があると知っていて、さらにこう続けた
Let the children lose it
子供たちを自由にさせてあげよう
Let the children use it
子供たちに自由に使わせてあげよう
Let all the children boogie
全ての子供たちを自由に踊らせてあげよう

I had to phone someone, so I picked on you
誰かに電話しなきゃって思ったから、君を選んだんだ
Hey, that’s far out, so you heard him too
えっ、それはすごい、君も彼の話を聴いてたんだね
Switch on the TV, we may pick him up on channel two
テレビをつけようよ、彼をチャンネル2で観れるかも

Look out your window, I can see his light
窓の外を見て、彼の光が見えるよ
If we can sparkle he may land tonight
僕たちも輝ければ、彼は今夜降りてくるかもしれないね
Don’t tell your poppa or he’ll get us locked up in fright
パパには内緒だよ、じゃないと怖がって僕たちを閉じ込めるかもしれないから

There’s a Starman waiting in the sky
空にはスターマンが待っていて
He’d like to come and meet us
彼は僕たちに会いに来たがっているようだ
But he thinks he’d blow our minds
ただ、自分は我々の理解を超える存在かもしれないと心配していた
There’s a Starman waiting in the sky
空にはスターマンが待っていて
He’s told us not to blow it
僕たちにこの機会を無駄にしないよう言ってきた
‘Cause he knows it’s all worthwhile, he told me
なぜなら、彼はそれら全てに価値があると知っていて、さらにこう続けた
Let the children lose it
子供たちを自由にさせてあげよう
Let the children use it
子供たちに自由に使わせてあげよう
Let all the children boogie
全ての子供たちを自由に踊らせてあげよう

Starman waiting in the sky
スターマンが空で待っている
He’d like to come and meet us
彼は僕たちに会いに来たがっているようだ
But he thinks he’d blow our minds
ただ、自分は我々の理解を超える存在かもしれないと心配していた
There’s a Starman waiting in the sky
空にはスターマンが待っていて
He’s told us not to blow it
僕たちにこの機会を無駄にしないよう言ってきた
‘Cause he knows it’s all worthwhile, he told me
なぜなら、彼はそれら全てに価値があると知っていて、さらにこう続けた
Let the children lose it
子供たちを自由にさせてあげよう
Let the children use it
子供たちに自由に使わせてあげよう
Let all the children boogie
全ての子供たちを自由に踊らせてあげよう

和訳解説~歌詞の深読みとストーリー

この曲は、ZIGGY STARDUSTの物語の一部であり、滅亡へ残り5年まで迫っている世界が舞台となっているそうです。
ラジオをジャックしたジギーが、「スターマン」という存在が世界を救ってくれる、という事を語りかけており、そのラジオを聴いていた子供の視点で、この歌詞は書かれているとされています。
さすがボウイ様と言っていい、なかなかの壮大さですが、このテーマを基にして、今回の解釈を進めてみました。

※このサイトでは、脈絡を持った和訳となるように、歌詞の裏にある意図を深読みし、ストーリーを構築させる事も目的としています。

まずは、ストーリー構築のポイントとなった、英語詞と日本語訳を解説していきます。

Didn’t know what time it was, the lights were low~”Lotta soul”, he said→「時間がわからなかった、照明は暗かった 私はラジオにもたれかかっていた ある人がロックンロールを演奏していた 多くの魂がある、と彼は言った」と直訳されます。
時間を忘れてラジオを聴いている描写で、ラジオにもたれかかる=ラジオから流れるロックンロールに夢中になっている・身を委ねていると解釈しています。

Then the loud sound did seem to fade~That weren’t no DJ, that was hazy cosmic jive→「大きな音は消えていくようだった 波のような位相の上で、ゆっくりとした声のように戻ってきた それはDJの声ではなく、霞んだ宇宙のジャイヴだった」と直訳されます。
ラジオの音がフェードアウトしたと思ったら、ラジオをジャックしたジギーの声が、ゆっくりとフェードインしながら聞こえてきた、という描写と捉えています。「hazy cosmic jive」という表現はとても抽象的で独特ですが、「よく分からないけど何となく宇宙的なノリのジャズ/ジャイヴ」みたいな事でしょうか。

There’s a Starman waiting in the sky~But he thinks he’d blow our minds→「空にはスターマンが待っている 彼は私たちに会いに来たがっている しかし、彼は自分が私たちの心を吹き飛ばすと思っている」と直訳されます。
宇宙からやってきたスターマンが、地球人に会いたいと思っているが、自分の存在は地球人の理解を超えてしまうのではないかと懸念している様子、と解釈しています。

He’s told us not to blow it~Let all the children boogie→「彼は私たちに台無しにしないよう言ってきた なぜなら、彼はそれが価値のあることだと知っているから 彼は私に言った、子供たちにそれを解放させよう、子供たちにそれを使わせよう、すべての子供たちにブギーをさせよう」と直訳されます。
人類が滅亡から逃れるために、スターマンは地球人と関わる事を重要と感じており、この機会を無駄にしないでと伝えてきた、という描写と捉えています。
Let all the children~の部分は、以下のボウイがかつて作家のウィリアム・バロウズと行った会話の中ににヒントがあるように感じます。
「自分の作詞方法は、常に若い世代に届くことを目指している。若いファンはよく、歌詞を自分たちの言葉で解釈し直したもの送ってくる。若者たちは誠実で前向きな視点を持っており、それが自分の音楽でやろうとしていることに合致している。」

I had to phone someone, so I picked on you~Switch on the TV, we may pick him up on channel two→「私は誰かに電話をしなければならなかったので、あなたを選んだ え、それはすごい、君も彼の話を聞いたんだ テレビをつけよう、私たちは彼をチャンネル2で受信できるかもしれない」と直訳されます。
ラジオでジギーの言葉を聞いた子供が、友達にその話をしたくて連絡し、お互い同じラジオを聴いていた事を知ったので、今度はテレビでその姿が映らないかと期待している時の描写、という解釈をしました。

Look out your window, I can see his light~Don’t tell your poppa or he’ll get us locked up in fright→「窓の外を見て、私は彼の光を見ることができる もし私たちが輝けば、彼は今夜着陸するかもしれない パパには言わないで、恐怖で私たちを閉じ込めるかもしれない」と直訳されます。
上空にスターマンの存在を確認した子供たちが、地球人が何かしらの輝くサインを送れば、スターマンが降り立つかもしれないと期待しているが、スターマンも懸念しているように、その存在を大人に理解して貰えるか分からないので、彼が降りてくるかもしれない事は内緒にしておこう、と話し合っている様子と解釈しました。

先ほどの解説にも書いた、ローリング・ストーン誌でのウィリアム・バロウズとのインタビューの中で、ボウイは「ジギー・スターダストをミュージカルにしたかった」と説明していたそうです。
その中でも特に、アルバムの核となりそうなメッセージを持ったこの「スターマン」が、一旦完成したアルバムの1か月後に改めて作られた、というのも面白いエピソードだなぁ、と感じました。

日本語詞を考え、歌ってみました

acocatriがいるアマチュアバンドマン界隈では、洋楽に自身で書いた日本語詞を乗せて、レパートリーとして歌っているミュージシャンが結構います。

そんな訳で今回、前項の和訳やストーリーを基に、自分の解釈で「STARMAN」のメロディに乗る日本語詞を考えて、それを歌ってみました。

もし、この日本語詞を自分もライブで歌いたい!なんて方がいらっしゃったら、是非ご活用頂きたいです!

時間を忘れ僕は必死になって
偶然の出会いを信じて
ラジオを夢中で聴いて
ロックンロールを信じた

するとスピーカーがいつの間にか
地上では聴こえないような声を受信して
正体不明の彼がそっと語った

僕はスターマン 君たちは今
絶望も控えた
未来の岐路にいて

僕はスターマン 君たちは今
上空で光っている
希望を選択していいんだ
きっと自由があって
もっと自由になって
上手く踊れるさ

僕は今すぐこの話を言いたくなって
君だって思って連絡したんだ
聴いていたんだね、どんな姿をしていると思う?

きっと今、上空に浮かんだ光が
きっと今夜、降りてくるはずだから
大人には内緒で受け取りに行こう

彼がスターマン 僕たちは今
絶望も控えた
未来の岐路にいて

彼がスターマン 僕たちは今
上空で光っている
希望を選択していいんだ
きっと自由があって
もっと自由になって
上手く踊れるさ

スターマン 僕たちは今
絶望も控えた
未来の岐路にいて

彼がスターマン 僕たちは今
上空で光っている
希望を選択していいんだ
きっと自由があって
もっと自由になって
上手く踊れるさ

まとめ

いかがだったでしょうか?イマイチ内容が理解出来ない洋楽の歌詞も、意味の繋がる解釈を取り入れストーリーを構築する事で、脈絡のある和訳が成立する事を、ご実感頂けたのではないでしょうか。

ストーリーを踏まえて書いた日本語詞も、和訳と読み比べてみると面白いですよ。是非やってみて下さい!

acocatri(アコカトリ)の音源があります。
歌詞に関して、このような解釈をする人間が、自分の音楽の中でどんな歌詞を書いているのか、是非、聴いてみて下さい!

音楽配信サービスのサイトはこちら

2ndミニアルバム「真鼓動」
https://linkco.re/SSGAf99a

1stミニアルバム「世界」
https://linkco.re/TRfAUYQ0

YouTubeでも視聴出来ます

「真鼓動」

「世界」

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